2日前の朝、走りながら妙な重さを感じた。
空は曇っている。
青空はほとんど見えない。
いつもの朝なのに、静かというより、少し沈んでいる感じがした。
「ああ、今日から仕事か」
世の中全体が、そんな気分になっているんじゃないか。
もちろん、僕が勝手にそう感じているだけかもしれない。
でも、お盆休みが終わって、今日から仕事という人も多い。
長い休みのあとに、
「よし、今日から仕事だ。楽しみだな」
と思える人は、実際どれくらいいるんだろう。
そんなことを考えながら走っていた。
毎日働くだけでも、十分しんどい
会社員として働いていると、毎日それなりに大変だ。
朝起きて、仕事に行く。
8時間、9時間働く。
人間関係もある。
思い通りにならないこともある。
疲れて帰ってきて、飯を食って、風呂に入って、寝る。
それだけでも一日は終わる。
僕も工場で働いているので、これはよく分かる。
仕事が終わったあとに、
「さあ、ここから人生を変えるために頑張ろう」
なんて、簡単にはいかない。
体力もない。
頭も疲れている。
だから、
「今の生活を変えたい」
と思っていても、結局何もできないまま次の日になる。
それを責める気にはなれない。
だって、毎日を普通に生きるだけでも結構大変だから。
でも、最近思うことがある。
働き続けることより、もっと大変なことがある。
それは、
今の人生を変えようとすることだ。
変わらない方が、実は楽だ
人間は不思議なもので、
「今の生活は嫌だ」
と言いながら、今の生活を守ろうとする。
転職したい。
副業したい。
起業したい。
もっと好きなことをやりたい。
もっと自由になりたい。
そう思っていても、今いる場所から出るのは怖い。
会社員なら、毎月ある程度決まった給料が入ってくる。
有給もある。
多少調子が悪くても、会社そのものがすぐ止まるわけではない。
一方で、自分で商売を始めればそうはいかない。
仕事が取れなければ、売上はゼロ。
動かなければ、何も起きない。
自由になれる代わりに、責任も全部自分に返ってくる。
だから、今の場所に居続ける。
不満はある。
でも、生きてはいける。
居心地がいいわけじゃない。
ただ、知っている場所だから怖くない。
それだけなのかもしれない。
僕が一番怖い未来
ランニングをしていると、朝から散歩している年配の方によく会う。
ゆっくり歩いている。
挨拶をする。
健康のためなのか、散歩そのものを楽しんでいるのかは分からない。
でも、その姿を見ながら僕はよく考える。
「俺も将来、こんなふうに悠々自適に暮らせるんだろうか」
好きなときに起きる。
散歩をする。
好きな場所へ行く。
たまには旅行する。
ギターを弾く。
音楽を聴く。
家族や仲間と過ごす。
そんな人生ならいい。
あるいは、事業を作って、もっと大きなことに挑戦している未来もいい。
好きな仕事をしている。
経済的にも余裕がある。
誰かを応援できる。
家族に選択肢を与えられる。
自分の好きなものを我慢しなくていい。
僕が怖いのは、そのどちらでもない未来だ。
定年を迎えた。
でも、お金が足りない。
だから働かなければならない。
身体は昔ほど動かない。
病院にも行かなければならない。
働きたくない。
でも働かなければ暮らせない。
それでも、
「もっと早く何かやっておけばよかった」
と思う。
僕は、それが一番怖い。
昔、本当はギタリストになりたかった
僕は昔、ミュージシャンになりたかった。
ギターを弾いて、それで生きていきたかった。
もちろん、現実はそうならなかった。
今は会社員として働いている。
別にそれを全部否定するつもりはない。
会社員だったから得られたものもたくさんある。
でも、
「じゃあ、お前は本当はどう生きたかったんだ?」
と聞かれたら、
まだ答えは残っている。
もっと音楽をやりたい。
もっとギターを弾きたい。
もっとクリエイティブなことをしたい。
音について語りたい。
ロックについて語りたい。
自分の番組だって持ちたい。
好きなことを発信して生きたい。
いい歳になったからといって、その気持ちが消えたわけじゃない。
むしろ年齢を重ねたからこそ、
時間が無限ではないことが分かってきた。
人生を変えるのは、たぶん派手な一発じゃない
「人生を変える」
というと、大きな決断を想像する。
会社を辞める。
起業する。
移住する。
大金を稼ぐ。
でも、実際はそんな派手なことだけじゃないと思う。
今日、10分だけ何かを始める。
昨日より少しだけ前に進む。
やったことのないことを一つ試す。
怖いけど投稿する。
誰かに相談する。
ギターをもう一度手に取る。
そういう小さな行動で、
次のステージへ進む。
そこでまた戦う。
そうやって、自分が戦える場所を少しずつ変えていく。
僕自身、まだ全然途中だ。
苦しいし、迷う。
うまくいかないことも多い。
それでも、
このまま何もしない未来よりは、ずっといい。
仕事だけで人生を終わらせたくない
働くことは必要だ。
お金も必要だ。
責任もある。
でも、仕事だけで一日が終わり、
仕事だけで一週間が終わり、
気づけば一年が終わり、
それを何十年も繰り返す。
僕は、それだけでは嫌だ。
音楽がある。
ギターがある。
やってみたいことがある。
まだなりたい自分がいる。
だったら、諦める理由はない。
毎日大きく変わる必要なんてない。
一段ずつでいい。
今日できることを一つやる。
また明日、一つやる。
そうやって、自分の人生を少しずつ取り戻していく。
僕が「ノーミュージック、ノーライフ」でやりたいことも、
結局そこなのかもしれない。
音楽を無理に勧めたいわけじゃない。
ただ、
仕事や生活に追われて、どこかに置いてきてしまった「自分」を、もう一度取り戻したい。
好きだったこと。
やりたかったこと。
本当はこう生きたかったという気持ち。
それをもう一度拾いにいく。
人生は、まだ終わっていない。
僕自身もまだ途中だ。
だから今日も、一段上のステージへ行くために動く。
このまま定年まで行くのが怖いなら、今日を少しだけ変える。
たぶん、それしかない。
「止まってもいい。音を止めなければ、道は続く。」
ぶっさん
PS.僕はまだ、音楽を諦めていません。
50歳になっても、
ギターを弾いて、曲を作って、
AIも活用しながら
自分の音を残していきたいと思っています。
昨日からDistroKidを使って、
自分の曲を配信することも始めました。
もしこの記事を読んで、
「この人はどんな音を鳴らしてるんだろう」
と思ってくれた方がいたら、
よかったら聴いてみてください。
言葉だけじゃなく、
音でも続きを鳴らしています。



